倚りかからず
茨木のり子/著
出版社名 (株)筑 摩 書 房
出版年月 1999年10月
ISBNコード(13桁) 978-4-480-80350-4
ISBNコード(10桁) 4-480-80350-5
税込価格 1,890円
分類 文芸/詩・詩集/詩・詩集(日本)
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
こんにちは。スタッフのKです。
私はこの詩が好きです。
ここでの「倚りかかる」という言葉の意味は、自分自身では何も考えず、あるものに身を任せてしまうことでしょうか。
茨木さんの「なにものにも倚りかかりたくない」という強い気持ちが伝わってきます。
他にも素敵な詩がたくさん載っていますよ。
ぜひ読んでみて下さい。
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