いもうとのにゅういん

ながしょ

2009年01月08日 16:30

ながしょが大切にしている絵本をご紹介します。

いもうとのにゅういん
こどものとも傑作集 75
筒井頼子/さく 林明子/え
出版社名 福音館書店
出版年月 1987年2月
ISBNコード 978-4-8340-0161-7
(4-8340-0161-X)
税込価格 840円
頁数・縦 31P 27cm



「おみまいに、なにを もっていこう・・・・・・」


あさえは おりがみを おりました。

つると しゅりけんと ばらのはなです。

てがみも かきました。

「あやちゃんが、もっとよろこぶものって、

なにかしら・・・・・・」

あさえは、かんがえ、かんがえ、

ずっとかんがえつづけました。

「そうだ、そうしよう!」

あさえは きれいなかみで

すこしおきな つつみを つくりました。
 

(本文から引用)
読むたび胸にあついものがこみあげてくる・・・

この絵本はそんな一冊です。

私が大好きな絵本作家の林明子さん。
あたたかくてやさしいその絵をみると、心がほんわかしてきます。

そして文章は筒井頼子さん。
こどもの好奇心や思いやりの気持ちを素敵なお話で読ませてくれます。

このお話は、あさえちゃんあやちゃん、二人の小さな姉妹のお話です。



ある日、病気で入院し、手術することになった妹のあやちゃん。

おねえちゃんのあさえちゃんは、いっしょうけんめい考えます。
「あやちゃんが喜ぶものってなにかしら・・・」

そして、あさえちゃんがあやちゃんにお見舞いに贈ったものは・・・


もう、この文章を書きながら涙ぐんでしまいます。

特に28~29Pでは毎回、大の男の私が涙を禁じえないのです。

妹の入院をきっかけにお姉さんとして大きく成長していくあさえちゃん。
その子供らしい、純粋な思いやりの気持ちに、何度読んでも
心が洗われるような気持ちになります。

25年にわたって読み継がれているロングセラー絵本、
ぜひ手にとって読んでみてください


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