新自分を磨く方法
S.C.ダービック 千場 弓子 編訳
出版社名 ディスカヴァー
出版年月 2006年11月
ISBNコード 978-4-88759-512-5
(4-88759-512-3)
税込価格 1,365円
蝶はモグラではない。
でもそのことを残念がる蝶はいないだろう。
知識より、創造力が大切だ。
−アルバート・アインシュタイン
あなたにどれだけたくさんの知識があったとしても、それを活用できるだけの創造力がなかったら、それはあまり役に立ちません。
反対に、知識があまりなくても、ありあまる創造力を持っていたとしたら、あなたはどんなところまでも飛んでいくことができるでしょう。
創造力とは、想像力です。
人間が「空を飛べたら」と想像しなかったら、今、飛行機は空を飛んでいないでしょう。
人間が想像できるすべてのことは、すべて現実に起こりうることです。
電話もテレビもインターネットも、すべて人間の想像力が生み出してきました。
「どんな鳥も、想像力より高く飛ぶことはできない」(寺山修司の言葉より)
もしあなたの想像力が、知識の檻に閉じ込められていて、苦しくてもがいているなら、そこから出して、より高い大空へと羽ばたかせてください。
そして、もう一人の偉大な人物のお話。
『彼は学校でも評判の出来の悪い子どもだった。
教師たちは、とうに彼に勉強を教えるのをあきらめ、とうとう、ある日、校長先生が両親に言った。
「このままでは、息子さんは将来、ろくな大人になれないでしょう」
それを聞いた父親は息子を叱ったが、母親は違っていた。
息子の才能に気づかない無能な教師たちに激怒し、ただちに息子を退学させると、自ら勉強を教えはじめた。
やがて、彼、トーマス・エジソンは、世界の発明王として、いまもその名をとどろかすことになる。』
大切なのは、自分の才能を埋もれさせずに、大切に育んでいくことです。
周りの大人たちの理解ももちろん必要ですが、もし理解されなかったとしても、自分の才能は自分で信じてあげてください。
あなたが自分を信じることができなくて、誰があなたを信じることができるでしょう?
「成功者とは何か?
それは、成功するまでそれを続けた人のことである。
失敗者とは何か?
それは、成功する前にそれをあきらめてしまった人のことである。」
エジソンはあるとき新聞記者から次のような質問をされました。
「あなたは電球を発明するのに一万回も失敗されたそうですね?」
エジソンはこう答えました。
「失敗?わたしは失敗なんてしたことがないよ。うまくいかない一万通りの方法を見つけただけさ」
そう、この世に失敗なんてものはありません。
すべては成功の一部であり、人が一般に失敗と呼んでいるものは「成功する前にやめてしまうこと」。
作りかけのプラモデルを放っておいたらそれは「失敗」でしょうか?
それは「まだ完成してはいない」という、それだけのこと。
誰かがあなたに失敗だと言ってきたら、「まだ成功していないだけ」と言ってあげましょう。
「してはいけないことは失敗ではなく、失敗を恐れて何かに挑戦しなくなること。」
蝶はモグラになりたいとは思いません。
モグラも蝶になりたいとは思いません。
あなたはあなたでいるだけで、それだけですばらしく幸せです。
反対に、あなたが「あなた」を見失っているとしたら、早く「あなた」を取り戻してください。
バラバラになっていたカケラを拾い集めて、元通りの「あなた」へと。
そこに本当のあなたがいます。
知識の檻から抜け出して、大きく高く広がる空へ。
「蝶はモグラではない。
でもそのことを残念がる蝶はいないだろう。
知識より、創造力が大切だ。」
(スタッフI)
関連記事