人生の答えはいつも私の中にある

ながしょ

2008年12月03日 11:10













ワニ文庫
アラン・コーエン/〔著〕 牧野・M・美枝/訳

出版社名 ベストセラーズ
出版年月 2004年6月
ISBNコード 978-4-584-39191-4
(4-584-39191-2)
税込価格 各650円


八歳のリッチーは、長いこと両親に懇願して、やっと野球のボールとバットを与えられた。
そしてその新しい道具で遊ぼうと、急いで裏庭に走っていった。
両親は台所の窓から、リッチーがボールを投げ上げ、バットを振り、空振りするのを見ていた。
何度も何度もリッチーはボールを打とうとして空振りした。
両親も悔しがるくらい、その子は毎回ボールを空振りした。
十分ほどストライクになるのを見続けて閉口した父親は、そろそろ息子を元気づける頃合だと思い、彼のところに行って、肩に手を置き慰めるような声で言った。

「たぶんお前はバッターには向いていないんだよ」

「バッター?」とリッチーは答えた。

「バッターなんてどうでもいいよ。僕はすごいピッチャーになる途中なんだよ!」


この本の中に紹介されているこのお話が私はとても好きです。
一見、悪いことに見えることも、視点を変えると、とても良いことに変わってしまいます。
長所とか短所とか、私たちが自分で思っているところも、本当は見方を変えるだけで、まるで違って見えるのかもしれません。

長いや短いという概念は、本当は、何かと比べた時に、それよりは長いのか、短いのかということを表しているに過ぎません。
お箸の長さのつまようじは不便だし、つまようじの長さのお箸も不便です。
大切なのは、長さではなくて、それを何に使うのか。

あなたがどういう人間かではなくて、あなたが何をするかです。

良いとか悪いとか、何かと比べて、自分の価値を決めるんじゃなくて、自分がそれをしたいのか、したくないのか。
誰とも比べることなく、あなたはいつもあなたを生きればいい。

自分を生きているリッチーは、きっとすばらしいピッチャーになれるでしょう。

あなたは空振りばかりのバッター?

それとも誰も打つことのできないすばらしいピッチャー?

自分の価値は自分で決めることができます。

あなたが不幸だと誰かが言ったとしても、あなたが幸せだと感じていたらあなたはいま幸せなのです。



あなたがいつも幸せでありますように。







(スタッフI)

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