スパゲッティになりたい
「スパゲッティになりたい」
おいかわけんじ/〔作〕
たけうちまゆこ/〔作〕
※またの名を100%orange
税込価格1260円
学研
わかるなあ、その気持ち。
男の子が楽しそうに想像しています。
「ぼく、スパゲッティになりたい…。」
「スパゲッティになったら ぼく、はしってにげちゃうよ。フォークにくるくるまかれちゃって、たべられたくないからね。」
うで時計にもなりたいんだ。はブラシにも、おべんとうばこにも、ヨットにだってなりたいんだ!
ほかにもほかにも…なりたいものがいっぱい。
子どもが、唐突に「ぼく、スパゲッティになりたい!」と言い出したら 「えっ。なんでそんなものに…」と戸惑うかもしれません。
でも、その子はきっと、スパゲッティが大好きなんです。ナポリタンなら、もっと好き。
この絵本のおもしろさは、男の子のなりたいものが憧れの職業や動植物などではなく、全部『物』というところ。最後には、せんたくばさみになっちゃいます。(それも、青いせんたくばさみですよ。この男の子は
青が好きなんだそうです。)
子どもの奔放な想像力をのびのびと描いた絵本です。
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