ブッダ

ながしょ

2008年11月09日 11:10

潮ビジュアル文庫
手塚治虫/著


出版社名 潮出版社
出版年月 1993年3月
ISBNコード 978-4-267-01312-6
(4-267-01312-8)
税込価格 509円
頁数・縦サイズ 257P 16cm



「太陽よ!ぼくのいく道をてらしてくれ。大いなる空よ。ぼくを世界のはてへみちびくがいい。雲よ風よ!ぼくに試練を!そして生きとし生けるものよ。ぼくの門出を祝ってくれ!」



ブッダは悩み苦しみます。普通の人よりもはるかに多くの苦しみを胸に抱えて。

さとりとは何でしょう?完全無敵の超人になること?いいえ、違います。

本当の意味で、すべてを知るということです。

もし、夜のない世界に生きている人がいたら、その人は暗闇がどんなものかもわかりません。

夜を体験したことがないのだから。

ブッダはすべてを体験し、その中に答えを見つけようとしました。

苦しみの中に、愛を見つけようとしました。

闇の中に、光を。

「きょう、恐ろしさをごまかせても、あした、また恐怖がやってくるかもしれない。むしろ恐怖に身をまかせて・・・。その中でやすらぎを見つけるのだ」

何かが怖かったら、それに背を向けずに向き合えばいい。

そしたら、それが本当は何かがわかるでしょう。

鏡に映ったあなたを見つめるとき、鏡に映ったあなたもこちらを見つめています。

さとりとは、すべてを知ること。

自分を知っていくことが、その一歩かもしれません。

自分の中に、すべての答えはあるのだから。




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