なまけ者のさとり方
PHP文庫
タデウス・ゴラス/著 山川紘矢/訳 山川亜希子/訳
出版社名 PHP研究所
出版年月 2004年6月
ISBNコード 978-4-569-66205-3
(4-569-66205-6)
税込価格 540円
頁数・縦サイズ 185P 15cm
「愛が最も気高く、最も神聖な行為であるのは、愛がその中に常に愛でないものまで包み込んでいるからです。」
禅の言葉に「あなたが今いるところに平安を見つけられなかったら、どこにさまよって行けば平安は見つかるのでしょう?」というものがあります。
私たちは周りが変わることばかりを望んで、自分が変わることに目を向けようとはしません。
どこかにいけば幸せになれると思っている人はきっと、どこにいっても幸せを感じることはできないでしょう。
「自分の内側や外側にあなたが見ているものを変える必要はまったくありません。あなたのものの見方を変えればよいのです。困難に直面した時、自分の意識を縮こませて、そこから逃げようとしてもムダです。いつかは、今、あなたが転がり落ちたその山に、また登らないといけないからです。」
今のままの自分で、今、目の前にあるものと正直に向かい合う。きっとそれだけでよいのだと思います。
難しいことは何もありません。難しくしているのは、いつも私たちの心だけだから。
心で作り出したものは、心で乗り越えることができます。反対に、心でしか乗り越えることはできないのです。
心のままに、そのままに、私は私を全部引き連れて、私自身になりに行く。
この本を読むと、いつもそのことを思い出します。
違う誰かになろうとしていた自分にふと気づくのです。
今、すべての道と、すべての自分とともに、
私は私に、なりに行く。
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