星の王子さま

ながしょ

2008年10月28日 11:10

新潮文庫 サ-1-3
サン=テグジュペリ/〔著〕 河野万里子/訳


出版社名 新潮社
出版年月 2006年4月
ISBNコード 978-4-10-212204-4
(4-10-212204-4)
税込価格 500円


「ほら、秘密をプレゼントするよ。これはとても単純なものだよ。心で見ないと、ものごとはよく見えない。肝心なことは、目に見えない。これがきみに贈るぼくの秘密だよ」
砂漠に不時着した飛行士の前にあらわれた、不思議な男の子。彼は遠い星からやってきた王子さまだった。「おとなしい羊を描いて」とねだる王子さまと語り、絆を創ったふたりは大切な時間を過ごす。しかし、やがて別れのときが…。

本当に大切なものは、心で見ないと、見ることはできない。星の王子さまを読むと、いつもこのことを思い出します。

普段、目に見えるものごとに、僕らがどれだけ振り回されていることか。いつの間にか、目に見えることしか信じられなくなって、何でも形で示してもらえないと、安心できなくなっています。

だから、わからなくなりそうなときは、いつも心で唱えます。「大切なものは、目に見えない」

そうすると見えてきます。見えないものが見えてくるのです。

それはつまり、「思い出す」ということ。本当は見えているのに、見えなくしてしまったものに、本当は最初からそこにあったものに、再び気づくということです。

あなたにも秘密をプレゼントします。これは本当は秘密でも何でもなく、誰もが知っていて、忘れていることだから。

心で見てください。そうしたら、あなたにとっての、本当に大切なことが、きっと見えてくるはず・・・


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