デミアン

ながしょ

2008年10月20日 11:10

出版社名 新潮社              出版年月 2007年5月             ISBNコード 978-4-10-200102-8 (4-10-200102-6)
税込価格 420円







「私は、自分の中からひとりで出てこようとしたところのものを生きてみようと欲したにすぎない。なぜそれがそんなに困難だったのか。」
ラテン語学校に通う10歳のシンクレールは、不良少年ににらまれまいとして言った心にもない嘘によって、不幸な事件を招いてしまう。その苦境から救ってくれたのは、神秘的な雰囲気を持つ謎の少年デミアンだった。

自我の探求、恋の挫折、悪への憧れー。明暗二つの世界を揺れ動きながら、真の自己を求めていく魂の物語。



誰もが青春の通り道で出会う、はかなくとも残酷な祝福のとき。この物語を読むたびに、失われた何かが声をあげて心の中で動き出します。

それは本当は、失われたのではなく、埋もれてしまっただけ。

消えてしまったのではなく、見えていることさえ忘れてしまっただけ。

デミアンは誰の青春の中にもいます。それは、本当はあなた自身の物語だからー。


「悲しくはありません、お母さん。ぼくたちはただ少しばかりこの新しいしるしを解いてみたんです。でも、それはどうでもいいことです。来たるべきものは突然現われるでしょう。そのときぼくたちは、知る必要のあることはきっと経験するでしょう」



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